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スタートライン。


嬉しいことがあった。

学生の頃から「すごいなぁ」と思っていた先輩、
県内でもトップクラスの作家さん。

その方が私の絵を褒めてくださっていたらしい。

これを聞いてなんとも言えない
嬉しさがこみ上げてきた。

ここ数年ずっと
先の見えない暗いトンネルの中にいるようだった。

どうやって描けばいいのか
なにを描けばいいのか

ずっとずっと悩んでいた。

自分自身を見つめ直して
周りの情報や流行には目を向けず
ひたすら考えていた。

苦しかった。

絵を描くのが怖かった。

でもこのままではいられない。

暗い暗い闇の中。

そしてある時、気付いたんです。

似たような手法で描いてる人は腐るほどいるな、って。
じゃあ、私じゃなくてもいいじゃん。

私じゃなきゃダメなものを描くべきだ、って。
そう思ったんです。

私の良さはなんだろう?
好きなものは?苦手なことは?
自分自身を掘り下げて掘り下げて…

ボールペンで描くラインがキレイだな

鉛筆の風合いが好きだな

アンティークも好きだ

繊細で緻密な作業もいい

手に入れたスキルを手放すの勇気がいるな

色を塗るのが苦手だからそこはPCに頼ろう

手描きの良さとPCの良さをいいとこどり

欲張りな私らしい!

そうやって描いてみたものをブログに載せた。
そしたら、いい反応だった。

あ、これかも。

うん、私この描き方が好きだ!

そうやって出来たイラストを皆が褒めてくれた。
すごい人も褒めてくれた。

やっとでトンネルを抜けたような気分
光が見えた気がする

でもゴールではない

これはスタートなんです

あーぁ、
あと2、3年早くこのタッチで描けていればなぁ…
な〜んて思ったりもするけれど

今の私だから描ける絵なんでしょう。
うんうん。

それにしてもプレッシャーです。
ハードルが上がっている分、
これから描く作品はもっと良くしていかないと!

わー大変!わーわーわー!

でも、

越えていきたいです。

期待を

想像を

国境を

自分の限界を

今、スタートラインに立ちました。

募金のこと。

展示会3日目からスタートした
東日本大震災チャリティ募金のご報告です。

8月10日〜9月12日の期間
那覇新都心にあるcafe ONE OR EIGHTさんにて開催された
東日本大震災被災者支援 チャリティグループ展
『 LOVE  LETTERS 〜ラブレターズ〜 』

この展示会に私も参加しました。

今回の個展用に新たに
チャリティポストカードを用意するつもりでしたが
予算の都合上ちょっと厳しくて主催の安里さんに
相談したところ快く第2弾用の在庫から
急遽50枚ほど郵送してくださいました。

(安里さん、お忙しい中ありがとうございます!)

個展中日からのスタートでしたが、

7,706円もの募金が集まりました!
ご協力ありがとうございました。

まだあと4枚だけポストカードが残っており
欲しいと言ってくれてる人がいるので
またちょっと募金額が追加される予定です。

それとこの絵に関する私の利益分も追加しますので
最終的な金額はまた後日ご報告します。

チャリティ展のポストカードで得た収益金ですので
LOVE  LETTERS第1弾分とまとめて日本赤十字社に
募金したほうがいいかなと思っています。

そこらへんもまた決まり次第、ご報告しますね。

ご協力本当にありがとうございました!

展示会を終えて。

少し長くなりますが展示会の感想を。

今回の展示会はとても大きな収穫となりました。
今後の私の指針となる気がします。

私の絵に対して
どんな反応、どんな評価がなされるだろうか

不安や期待もありましたが
それは想像以上に良いものでした。

自信にもなりましたし、手応えも感じました。

今回展示をするにあたって
私の中で決まり事がありました。

1人で展示すること。

絵を売ること。

まず、何故1人で展示するのか。

これは単純に1人の方がやりやすいっていうのもあるけど
私だけの世界観を作り上げたかったから。

できるだけひっそりと静かな空間で
ほんのりと灯る光の中で見てほしい

私のことをよく分かっている友人は
あえて夜に来場してくれました。
それ大正解。

夜の空気と闇は私の絵をさらに美しくしてくれる

と、思う。

1人でやるのはすごく大変だったけど
細かい部分まで自分の好きなように出来るし
なにより性格的にも絵質的にも1人のほうが
良さが出るような気がします。

そして、絵を売るということ。

これに関してはすごく悩みました。
特に金額。

こういった形で絵を売ったことがないので
どうやって金額設定していいのか
どのような形で販売したらいいのか

めちゃくちゃ悩みました。

まず、価値感を高めるために
額縁にオリジナルロゴマーク入り
革の刻印プレートを打ち込みました。
(あれ、1枚1枚手作りです)

少しでもオリジナルの物にしたかったので
そこに1番予算をかけました。

そして販売価格。

展示してある大きな絵は2〜5万円
小さな卓上に置ける絵は2〜3千円
タンブラーは1200円と1470円

予想以上に小さな絵やタンブラーがどんどん売れて
私も(たぶんお店の人も)ビックリしました。
絵を買ってもらえるってすごく嬉しいことですね。

そして今回、とても勉強になったのが
展示してある大きな絵について

これはブログに書くか迷いましたが
せっかくなので正直な気持ちを…

私の中で3万や5万という値段を
自分の絵につけるのは勇気が必要でした。

その値段分の価値が私の絵にあるのだろうか

それでもたぶんこの値段は妥当か
少し安いかという金額設定だったと思います。

多くの方が「なんでこんなに安いの?」と
言ってくれたのでホッとした部分もありましたが
中には「金額すごいね」「高いね」と
ストレートに言ってくる人もいました。

あ、これは個人の価値観ですので
言ってくれてまったく問題ないです。

 ただ、その金額の中には制作費や
店舗へのマージンなども含まれており
販売価格=私の利益という訳ではないんです。

たぶん時給に換算したら最低賃金もないんじゃないかな。
300円とかそんくらい?そんなことないかな?
空しくなりそうだから計算してないけど。

そういうのもふまえての値段設定だったから
正直「高いね」って言葉は痛かった。

でも悲しいとか腹立つとかって気持ちにはならない。

だって、見る人に制作費とかマージンなんて関係ないから。
その絵につけられた値段がその絵そのものの値段だから。

その人にとって私の絵が
3万円を出しても欲しいって思うほどの
価値がなかっただけの話。

絵を売って食べていくってそういうこと。

 厳しいね。

しかも「絵を買う」なんて金銭的な余裕がある人以外は
その絵をすごく気に入ったから、だと思う。

だからこそ小さな絵でも買ってくれたことが
本当に嬉しかった。

初めて「絵を買う」のが私の作品という方もいたし、
チャリティで描いた「sion」という作品を被災地・仙台から
沖縄に移住してこられた方が購入してくれたことも
泣きそうなほど嬉しかった。

義理や付き合いで…
そういう気持ちで購入してくれた方も中にはいたはず
それはそれで有り難いお気持ちです。

でも欲しくもないのに無理して買う必要なんて
まっっっったくないですからね。

だからこそ純粋に「私の絵が欲しい」と思って
買ってくれることが こんなにも嬉しいことだとは
知りませんでした。

そしてそういう方々の部屋や生活に
私の絵があるのかと思うと…
言葉には言い表せない気持ちになります。

だからもっといい絵を描きたい。

たとえ5万10万と値段をつけたとしても
それでも納得させられるような
価値のある絵を描きたい。

この想いを強く感じる展示会でした。

皆さん、様々なご意見ご感想ありがとうございました!
ほんといい勉強になりました。

まだまだ努力が必要ですね。
(当たり前か)

もっともっと頑張ります。

ご来場ありがとうございました!

2011年10月18日(火)〜23日(日)
国際通りにあるクリエイターズラウンジ ZUK にて
約7年ぶりとなる個展を開催しました。

たくさんの友人知人が来てくれたこと。
すごくすごく嬉しかったです。

たくさんのお花やお菓子の差し入れ。
本当に本当に嬉しかったです。

こんなに貰っていいものかと思うほど
皆さんのお心遣いに感激しました。

そして、期間中には31歳のお誕生日も迎え、
とても感慨深い展示会となりました。

ご来場いただいた皆さん
ZUKのスタッフの皆さん

本当にありがとうございました!

※ZUKさんのご好意で11月6日(日)まで
延長して作品を展示しております。