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書への興味。

せっかくなので、以前から
書道を習ってみたいと思っていた理由を…

それは2つあります。

まずはデザイナー視点で。

デザイナーという仕事柄、
フォントを選んだり、ロゴタイプ作ったりと
「字」というものを扱うことが多く
時には筆文字を要求されることもあります。

もちろんプロ(書家)にお願いするのが
1番良いんですが、予算の都合上など
様々な理由で私が書くこともあります。

なんとなくそれっぽい雰囲気で仕上げますが
こういう時に書道習っておけば良かった
と、思ってしまうことがしばしば…

あ、でもコンセプト等によっては
素人が書いたものが良い場合もあります。
子供の絵がいい時もありますし
プロにも出せない「味」ってあるから。

そういう訳でデザイナーとしては
文字を形作る知識や技術は必要だなと
これは会社勤めしてる時から思ってました。

文字も元を辿れば
絵(ピクトグラム)ですもんね。

もう1つは、
作家・イラストレーター視点で。

これは私が今の作風になったからこそ
必要としていたんだと思います。

以前はPCでの制作を主としていましたが
現在は原画はすべて手描きです。
(色付けや加工はPCを使用しています)

そして今度の個展ではすべて原画
1点物の作品を展示しようと考えています。

これまでは多少気になる部分は
PC作業の時に修正もできましたが

原画となるとそうもいきません。

1本の線も気が抜けないのです。

書道は特にそうですよね。
1画目がうまくいっても2画目、3画目…

同じ線を2度重ねることも許されません。

一寸の気持ちの揺れ、線のブレが
作品を壊してしまう要因にすらなる

その緊張感がいい。

私の絵は線が多いので1本の歪み程度は
見る人にはさほど気にならないかもしれませんが
描く本人としてはその1本が重要なんです。

一球入魂じゃないですが
可能な限りすべての線に気持ちを込めたい。

しかし、これは非常に気力が必要です。

その訓練として書道はピッタリじゃないかと
思ったのが、もう1つの理由です。

また違うジャンルを体験することで
得る事も多く、参加して良かったです。

気軽に参加できる機会を作ってくださった
川村先生に感謝です!

いつか書と絵を組み合わせた作品とか
制作してみたいな〜なんて
始めたばかりの素人が妄想を繰り広げてます。笑

書に触れる。

先日「大人の書道教室」に参加してきました。

きっかけはfacebookのお友達
書家 川村臥雲さんの投稿で、

大人が気軽に参加できる教室を
月1くらいで開催しようか検討されていて、
興味がある人いる?との呼びかけでした。

実は以前から書道に興味があり、
しかし通う頻度や時間、価格などの理由から
なかなか踏み出せなかったのですが

内容・価格ともに理想的な教室でしたので
すぐに「やってみたいです!」と
書き込みました。

すると川村さんは私に会ってみたかったから
私が参加するなら是非やりましょうと
あっという間に開催が決定。

ついに先日、第1回大人の書道教室に
参加したという流れです。

開催するきっかけを作った本人でありながら
当日は場所を間違えて
1時間も遅刻するという大失態を…

後にこれは後悔の元となります。

風

まずは基本である
「一、人、日、水」を習い
好きな字を書いて良いよと言われ
「風」を書きました。

書道なんて学校でしかやったことがないから
どれくらい墨をつけていいのかも分からず

それどころか書き順さえも曖昧で
(それは書道じゃなくて国語力の問題?笑)

恐る恐る筆を半紙に落としていきました。

その気持ちはきっと文字に表れるのでしょう。
「気が小さくなって字が細くなっているもっと大胆に」
「意識しすぎて大げさになっている」
などなどご指導を受けました。

不思議なものですね。

いつもペンや鉛筆、PCのマウスであれば
思い通りに描ける線なのに
筆と墨に変わると全くと言っていいほど
思い通りに書くことができない。

その時の機微が如実に出てしまう。

でも、それが難しくもあり面白くもある
書の魅力なのだと思います。

風待月

とても大きな紙に大きな筆でも
書かせてもらいました。

私は「風待月」と。

6月に予定している個展のタイトルに
使おうかなと思っている言葉。

風待月は6月の異名です。
一般的なのは「水無月」ですね。
6月に開催するから風待月!…単純ですが

とても美しい言葉だと思いませんか?

旧暦の6月は暑さが増す頃ですので
他にも「常夏月」という異名もあります
(異名ってたくさんあるんですね)

そんな暑さの中で風が吹くのを待つ…

きっと待ちわびた風が来た時は
気持ちのいいものだったはず

私の個展もそんなひと時の清々しさを
感じさせるものになれたらいいなと
この言葉を選びました。

DMに使うタイトル文字は
できたら手書きにしたいと考えていて、
この機会に練習しました。

一言。

難しい…

先生

先生が書いたお手本です。

大きな筆は想像以上に扱いが難しかったのに
メリハリがあって流れるような筆の動き

さすがですね!

お手本書いて〜と言われて
「先生」と書くユーモアも素敵☆

お陰でとても楽しく体験することができました。

しかし、書いても書いても
納得のいく線が書けぬまま終了となり
遅刻した1時間をとても悔やみました。
(ここで最初に言った後悔!)

先生!

第2回楽しみにしています!